【泣ける短編小説】ママ、いつもありがとう。

たみきち
たみきち

あるママさんから頂いたエピソードです。仕事・家事・育児をこなすママさんには本当に頭が上がりません。

子どもが4歳半くらいの頃の話です。

パートとして働きに出ることにした私は家事と育児、そして仕事と全てが大変に感じていました。

体力的にはもちろん精神的にも参っていました。疲れもありパートが休みのタイミングでも以前のように子供と公園に行ったりすることが少なくなっていたし、遊びに連れて行ってもなかなか笑顔で以前のように過ごすことができず、子供の笑顔も減ってしまったように感じ、私は何をしているのだろうと思ってしまい、さらに精神的に参って塞ぎ込みがちになりました。

人間関係も上手くいかなくなってきていた

近所のママ友とも関係性がいまいちうまく行かなくなってしまっていました。

パートナーに相談しても

「みんなやっていることだし、フルタイムではなく所詮パートなんだから」

という扱いを受けて本当にショックでした。

子供と一緒に心から笑い合うことができたのはいつだろう

自分が精神的に追い詰められていた余裕がなかったからか、子供を叱ってしまうことも増えていてそんな自分も嫌で、夜に一人で自己嫌悪に陥り泣いてしまうという毎日でどうにもなりませんでした。

いつも通りのある日

家事もいつもよりも疎かになってしまっていると夫に言われたり、たまにやってくる義母にも両立できないならパートを辞めろというニュアンスのことを言われて、子供と二人になったタイミングで泣いてしまいました。

「ママ、いつもありがとう。大丈夫。」

泣いていた私に子供が寄ってきて、そう声をかけてくれたのです。

衝撃でした。

まさかまだ幼い我が子の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかった。

嬉しくて笑顔になりながらも感動もあり泣いてしまいました。

優しさの追撃

笑顔になりながらも泣いている私を見た子供は、自分が何か面白いことをしたら笑うと思ったのかお気に入りの人形を持って一人でアニメの主題歌を歌いながら踊り出しました。

そんな姿を見て、本当に子供は健気で親のことをよく見ていて、励ますために子供なりに頑張っているんだと感じ成長にも嬉しくなったし、本当に心が元気が出る感じがわかりました。

それからのこと

それからは洗濯物を畳んでいると一緒にやりたいと言ってくれて、タオルなど畳みやすいものや自分の小さな洋服を一緒に畳んでくれて、私が知らない間にいろんなことができるようになっているんだなと実感できて嬉しかったです。

子供にはまだできないと思って頼むことももちろんしていませんでしたが、大人がそう思っているだけで子供は毎日成長しているんだなと実感したし、もっとしっかりその成長を見逃さないように子供を見ておこうと思うきっかけにもなったのでよかったです。

「なんでママばかりでパパは何もしないの?」

子供が夫に対してそう聞いてくれたのも嬉しかったです。

「ママがいつでも一番」と言ってくれたり本当に私が嬉しい言葉をたくさん伝えてくれました。

私を喜ばせようとしてくれる気持ちが何より嬉しく感じました。

やはり子供は一番身近にいる親が笑顔で接してあげることが何より大切なんだろうなと思いました。

その後もパートで大変だったりママ友や義母との人間関係で落ち込むことはたくさんありました。

その度に子供に助けられてきたし私も子供に頼る気持ちも増えていました。

抱きしめてみた

ある日子供が頑張りすぎていないかなと思い心配になり、なんとなく子供を抱きしめたところ、とても照れていましたが嬉しそうに笑う顔が本当に可愛くて、そういえばしばらく抱きしめていなかったな

と思い反省しました。

「いつもありがとう。大丈夫」

私にとって、とても大切で、一生忘れない言葉になりそうです。

適度なスキンシップは、子供が成長してもしていきたいです。

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