【泣ける短編小説】産まれてきてくれてありがとう。

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たみきち
たみきち

とあるパパさんから頂いたエピソード。号泣してしまいました。

2018年9月13日、3008gでこの世に生を受けた娘。

なかなか子どもを授からなかった夫婦に、ついに待望の
女の子が産まれました。

残業で帰りが遅くなっていたその日、突然電話が鳴りました。

「もしもし、お母さん?何かありましたか?もしかして・・・。」
「Kくん、今病院に着いたところ!こっちに来れそう?」
「はい。上司に事情を話して、急いで向かいます!」
いよいよこの日が来たのか。期待と不安が胸をギュッと締め付ける。
「産まれてくる子が幸せに生きていく為にも、俺はもっと頑張らないと!」
この日、そんなことを自分の中で誓って、病院に向かったことを今でも覚えています。
安堵の表情を浮かべる妻の顔を見て、普段はなかなか素直に“ありがとう”が言えない私が涙を流して言いました。
「頑張ったね。本当にありがとう!2人で大切に育てていこうな。」

夫婦ともに初めて経験する育児やトラブルの連続

正直、心から疲れてしまうことも多くありました。
それでも、初めて立ち上がった日や初めて喋った日(ママ、でした!パパ、がよかった笑)等、
苦しい時の合間、合間で、嬉しいイベントが挟まることで、何とか乗り越えてこれた感じがあります。
とはいえ、この当時の私は仕事に追われ、朝出社すると、帰りはいつも日を跨ぐギリギリの時間。
たまの休みの日は、体を休ませたくてずっと布団に潜り込み、よく妻とも喧嘩になることが多かったです。

が4歳になったある冬の日、忘れらない出来事がありました。

妻が40℃近い発熱でダウンしてしまい、たまたま休みだった私が、看病をしながら娘を見ることに。
家事など、ほとんどしたことがない中、何もできない自分を情けなく思い、ただただイライラしていました。
そろそろ夕飯時。寝ている妻の横からほとんど離れなかった娘が一瞬立ち上がり、台所へ。
そして戻ってくると、娘自身のお茶碗を妻に渡して言いました。
「ママ、これ食べたら元気になるよ!」
にっこり笑った妻は、一瞬の躊躇いもなく、そのご飯を食べながら、涙を流していました。

妻の体調が回復してきた時、あの時の涙の理由を聞きました。

妻は言いました。
「あの時、娘は何を作ってくれたと思う?」
私から見たら、娘自身のお昼の食べ残しご飯だったと思っていたのですが・・・。
妻はにっこり笑いました。
「あれはね。“おかゆ”だったんだよ。」
娘が病気になった時、いつも妻が作って食べさせていたことを思い出しました。
少し苦笑いになって妻が続けます。
残りの冷飯に水を入れて持ってきたみたい。でもすぐにあの子の気持ちが分かったんだよね。」
気付けば私も目に涙を浮かべていました。

人を思いやれる娘に育ったことを、とても誇らしく思いました。
少し眉間にシワを寄せて妻が言いました。
「もう少し、子どものこと、見てほしいなぁ。あ、もちろん私のこともだけど。」

今年、は6歳になります。
今では前より少しだけ、「パパ!」って呼ばれる回数が増えた、かな。

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