【泣ける短編小説】私の大切な「ありがとう」

たみきち
たみきち

子どもが食べない、食べてくれないと悩むママは多いと思います。もし悩んでいたら是非読んでみて欲しいです。

子どもの味覚

私の子どもは離乳食の頃から食が細く、私が頑張って作ったものもほとんど食べてくれませんでした。とにかく野菜を食べてほしくて細かく切ってハンバーグに混ぜてみたものの何か違和感を感じ口から出してしまいます。驚くほど敏感です。

大人が普通に食べられるくらいの熱さの物でも「あっちっち!」と言ってそれ以降食べてくれず、一生懸命作った身としては、「どこの国の王子だよ」と思いながら片付け、他の食べ物を出したりとても手のかかる子でした。

私が料理苦手ということもあり息子の口に合うものを作ってあげられてなかったというのもありますが、栄養をしっかり摂って大きく成長してほしいと思い料理の本を買ったりネットで調べたりしました。

相談もした

健診がある時や病院に受診した時に栄養士さんに相談したりもしましたが、どの方も「そのうち食べるようになりますよ」と言って私の解決策にはなりませんでした。私は(今食べてほしいのにな)と思いながら栄養士さんの話を聞いていました。

自分だけじゃないんだ

ネットで色々調べていくうちに世の中には私の息子のように「ご飯を食べてくれない」と悩んでいる方がたくさんいました。「今日はのり3枚食べてくれた」「今日のご飯はおにぎり1つ」など驚くほど少食の子がいます。それだけしか食べていないのに子供たちは元気に過ごしていてポジティブなお母さんがいて。子供が元気でいるのが一番、お腹がすいたら食べるだろうというポジティブな考えに感銘を受けました。

今まで「食べてくれない」と悩んでいた心のつっかえもスーッと軽くなりました。食べなくても子供が元気でいるからよし!と考えられるようになり食事の時間も億劫ではなくなりました。保育園に通っていることもあり、本当にちょっとずつですが、食べられるものも増えていきました。

もちろん、「緑の野菜は嫌い、甘い物大好き」という子供ならではのスタンスは変わりません。子供が食べれる食材を考慮しながら毎日の献立を考え、たまに冷凍食品に頼ったりしていました。

5歳になって

5歳になり、言葉もはっきりしてきて自分の食べたいものや感じたものを口で言えるようになりました。やはり、5歳は違います。今までとは違い(野菜嫌いは変わりませんが)一口でも食べてみるということをしてくれます。もちろん、見た目から嫌だってなって食べてくれない時もありますが、乳児だった時と比べるとかなり成長しました。

好き嫌いが多いと外食のお店も決まってきます。1パターンしかなかったのに5歳になったら食べられるものが増え、6パターンくらいに増えました。小さい頃と比べると楽できるようになり食事も楽しくなります。

保育園からの帰り道は「今日は何のご飯?」と聞いてきて「お肉」と答えると喜んでいました。お肉の中でも柔らかいお肉が好きで生姜焼きなど炒め物のお肉は苦手でハンバーグなど挽肉料理は好んで食べていました。

「ありがとう」

ある時、挽肉入りのオムレツを作りました。これだったら食べてくれるだろうと思い作って食べていたら「これおいしい!おかわり!」と言ってたくさん食べてくれました。私はうれしくなって「これママが頑張って作ったんだよ」と得意気に言うと「ママ、おいしいご飯を作ってくれてありがとう」と満面の笑顔で言ってくれました。この時の「ありがとう」と可愛い笑顔は一生の宝物です。それまで、食事に関して悩んで色々調べて苦労してきたからこそ子供にとっては何気ない「ありがとう」でも私にとってはかけがえのない「ありがとう」になりました。

おわりに

世の中には、食事に関して悩んでいる人はたくさんいると思います。そんな人たちに言いたい事は、子どもが元気でいられればそれでいいんです。適度に力を抜いていきましょう。

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